花筐~花がたみ

気ままに各地を歩きながら撮った写真をメインにして・・・


旧東海道では箱根峠と鈴鹿峠に並ぶ難所とされた小夜の中山峠への
急な坂道(青木坂と呼ぶらしい)をあえぎながら30分ほど上がると
ようやく平坦な道になりほっとする。

久延寺
(きゅうえんじ)


真言宗で開創は行基と伝わる。

長篠の合戦で勝った徳川家康は
諏訪原城(ここまで来る途中にある)を攻めるときに
久延寺を本陣にしたという。

DSC01268-1.jpg 


本堂の観音堂

境内には大きな丸い石が鎮座している。

“夜泣き石”

小夜の中山に住む妊婦が菊川からの帰途に殺された。
その妊婦の魂が丸石に乗り移り
妊婦の泣き声が丸石から聞こえてきたという伝説がある。
妊婦の子を住職が育て、
その後、その子が親の敵に巡りあって敵討ちをしたという。

この先、小夜の中山峠を下って行くと“夜泣き石跡”がある。
また、このお寺のすぐそばにある“扇屋”には“子育て飴”がある。
妊婦の子を育てた飴ということだった。

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“茶亭跡”
掛川城主・山内一豊が境内に茶亭を設け、
上杉景勝を討つために大坂から会津に向かう徳川家康をもてなした。
(1600年 慶長5年)

茶亭跡の左には、家康手植えの五葉の松もある。


      歌碑がある
        
    “西行の 命の山ぞ ふきのたう ” 
                                       太田鴻村

西行は小夜の中山峠を2度越えたそうだ。
DSC01272-1re.jpg 


         お寺に二宮金次郎像が建っているとは思わなかった


旧東海道に面する“久延寺山門”

1847年(弘化4年)に再建されている。

DSC01279-1_20101014101159.jpg 


山門の対面にはお茶畑が広がる。

 

DSC01280-1_20101014101200.jpg 

順序が逆になるが、間の宿・菊川の里から久延寺までの
急な青木坂の途中に歌碑が建っている。

左は“十六夜日記”の阿仏尼

“雲かかる さやの中山 越えぬとは 都に告げよ 有明の月”

DSC01264re.jpg 


                 右は衣笠内大臣

“旅ごろも 夕霜さむき ささの葉の さやの中山 あらし吹くなり”

衣笠内大臣とは藤原家良のことで 藤原定家の門弟であった。
続古今和歌集の撰者のひとり。


一休禅師が幼い頃に修行したと伝わる京都の衣笠山地蔵院(竹の寺)は
その昔、家良の山荘であった。

Saas-Feeの風は2008年6月25日に訪ねている。

京都・竹の寺・・地蔵院



小夜の中山は古から歌に詠まれており、
旧東海道沿いには幾つもの歌碑が建てられている。

歌に造詣の深いかたたちには興味ある街道と思う。



ここまでの様子はこちらで
    
金谷宿石畳

菊川坂石畳と菊川の里





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いい気分!和歌 with バッハ
バッハを聞きながら“和歌”を詠むのも気分のいいものですね。
風さんのお陰で、今日も朝から爽やかな気持ちになりました。
最近は物忘れが良くなったせいか、前回のストーリーとの脈絡が揮発して、何回も読み返しています。
“竹田城址”の続編も楽しみにしています。“アゲハチョウ”止まりですね。
テーマを沢山抱えて、小出しに出来る風さんの記憶力には感心しています。

[ 2010/10/19 08:14 ] [ 編集 ]
バッハですか。
バロック音楽は落ち着きますね。

久しぶりですが、過去と連結しているのに感心しています。
歌碑や句碑をupして頂き嬉しく思います。
なかなかこういうものは一般的でないので見逃されることが多くて・・・
私もよく撮るのはいいですが、光線の加減で何が何だかわからなくなり
失敗も多いです。
これはうまく撮れていますね。
しかも有名な歌人のものを・・・
定家の後を担ったというべきか・・・

前回のコメントの続きの内容ですが、
従妹の話では、今年のショパンコンクールは日本人は第二次予選で全滅。
第三次予選に誰も残れなかったそうです。
[ 2010/10/19 18:33 ] [ 編集 ]
風さん
 こんばんは(^u^)
実は16日から今日まで陸奥を旅していました。
一寸かっこよすぎますね(^_-)
ツアーです。
 そして、つい先ほど帰宅して
お訪ねしました。
バッハをお聞きしながら
小夜の中山峠への急な坂道を喘ぎながら
やっと久延寺へ着きました。
長篠の合戦は大河ドラマで記憶に新しい?と
思っていましたが、ここを本陣にされたのですね。
三門の対面に緑一色の綺麗お茶畑を拝見しながら、
今は静かなお寺も当時は異様な雰囲気に包まれていた事を想像しながら拝見しています。
そして平和の有り難さを思いながら。

 実は、少しだけ勉強しました。
”夜泣石”のことも。
風さんが、先日行かれていた京都の六道珍皇寺の近くにも”子育て飴本舗”が有りますね。
好く似たお話が有るのですね。
 山内一豊は城を徳川家康が戦に勝つために開け渡したと聞いていますが、
そして後に土佐の国を・・
茶亭も設けて・・・とはよく気の付く大した城主だったのですね。
 西行が小夜の中山峠を2度超えた事も勉強しました
風さんは、お寺で二宮金次郎さんにお会いになったのですね
お話はされましたか(^-^)
 竹の寺へ行かれたのは2008年だったのですか
月日の経つのは早いですね。
 なんだか支離滅裂なコメントですが、
旅の疲れと大目にご覧くださいね
[ 2010/10/19 22:06 ] [ 編集 ]
有名な歌枕にもなっていますね。「年たけてまた越ゆべしと思いきや 命なりけり小夜の中山」西行が二度越えたといわれる小夜の中山。せつない物語もあり、古の旅のつらさが忍ばれます。静かなバッハの曲に「もののあはれ」を感じつつ。
[ 2010/10/19 22:18 ] [ 編集 ]
こ、ここにも『子育て飴』の伝説があるのですか?!昔の怪談話で『子育て幽霊』の話があるのですが、↑のコスモス様のコメントにもありますように、京都にも同じ伝説が残るところがあるのですよね。この手の話は大好きですので、一度訪れてみたいです。
[ 2010/10/19 23:56 ] [ 編集 ]
やはり・・・
風さん
 やはり間違っていましたね
(自慢するようなことでは有りませんが)

遅まきながら、”山門”の対面に緑一色の綺麗お茶畑を拝見しながらに訂正させて頂きます
ごめんなさい(;一_一)
[ 2010/10/20 12:34 ] [ 編集 ]
Σ massanさん、竹田城址までなかなかたどり着けません(^^ゞ
あそこは他の山から城址を眺めたいと思いますね。
雲海のなかの城址を撮りたいとカメラマンたちが
集まるそうですが、その気持ちが判ります。

何度も前の記事を確認してくださってありがとうございます。
[ 2010/10/21 10:05 ] [ 編集 ]
Σ matsubaraさん、仰るように歌碑を撮っても
何を撮ったのかわからないような写真になることが多いですよ。
光線の影響で文字の輪郭がぼやけますね。
古い石碑・歌碑になると実物でも字を判読できませんから
写真を撮る意欲が失せてしまいます。

ショパンコンクールをはじめとして
海外のコンクールで活躍する日本人が増えていますね。
ことしのショパンコンクールは残念なことでした。
[ 2010/10/21 10:11 ] [ 編集 ]
Σ コスモスさん、3泊4日の旅の疲れもあるでしょうに
来てくださってありがとうございます。
陸奥には行ったことが無いのでブログの記事を楽しみにしていますよ。

六道珍皇寺な2度訪ねていますが、
いつも“子育て飴本舗”のことを忘れていて
写真を撮っていません。
前を通過しているのかどうかさえも判っていない、
周囲のことに気が廻らないようです(~_~;)

一豊がこの寺で茶亭を設けて家康を迎えたことで
その後に家康がここに松を植えたとか・・
そしてこの寺の前が旧東海道ですから
諸大名は寺に敬意を表しながら門前を通過したとか・・。
本文に書かなかったことでした(^^ゞ
[ 2010/10/21 10:22 ] [ 編集 ]
Σ agewisdomさん、この記事の後で西行の歌碑について書きました(^^ゞ
さすがによくご存知です。
若い頃に覚えていた歌なのですが
「命なりけり 小夜の中山」だけしか頭に残っていなくて
今回のことでようやく思い出した次第です。
[ 2010/10/21 10:27 ] [ 編集 ]
Σ 慕辺未行さん、六道珍皇寺の近くに
“みなとや幽霊子育て飴本舗”があって
そこで“幽霊子育飴”が販売されています。
まだ一度も味わったことがありません。
幽霊が子を育てるという話は各地に残っているそうですね。
[ 2010/10/21 10:34 ] [ 編集 ]
Σ コスモスさん、どちらが適格なのでしょうかねえ。
三門は門が三つあってこそ、という気がします。
山門はお寺の門、三門もお寺の門・・
どちらでも好いのか・・。
[ 2010/10/21 10:40 ] [ 編集 ]
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プロフィール

Saas-Feeの風

Author:Saas-Feeの風
ニックネームは
スイスの村名に因みます


スイス “花の村”グリメンツ
(撮影 2008年07月03日)

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